マキイセレクション 2x4 vol.5 −ミグルミヌイグルミ−
川上和歌子+ミヤタケイコ
2008年10月4日(土)〜10月16日(木)
金曜日休廊


マキイセレクション 2×4 vol.5 -ミグルミヌイグルミ-

川上和歌子+ミヤタケイコ





 ぬいぐるみ… 愛らしい姿、心地よい肌ざわり、柔らかな感触。
 幼き日の完全な幸福の記憶。私たちを脅かすことのない愛玩の対象としてうまれてきたぬいぐるみを
 作品化する作家、ミヤタケイコ、川上和歌子はこの記憶に揺さぶりをかける。彼女たちのぬいぐるみは、
 ぬいぐるみの制作手法を用いながら、私たちが知っているそれとは全く異なる世界を提示する。
 
 私たちを慰め包容する対象であることを裏切り反逆してくるそのぬいぐるみたちは、戸惑いと好奇を
 強烈に喚起する。支配、愛玩、所有といったそれまでの一方的な関係は破棄され、私たちが実社会の
 中で苦悩するような関係性を包含し始める。

 支配/被支配の関係が逆転する時、私たちがぬいぐるみのような存在となって自閉し完結し
 奉仕する存在を演じさせられる感覚に襲われるのではないだろうか?

 その感覚は私たちの境遇との相似形なのだ。
 巨大化し、凶暴化し、攻撃色を全開に襲いかかるミヤタのぬいぐるみ、ホロコーストや囚人のように
 被虐的な世界を増殖させる川上和歌子のぬいぐるみは、優れたキャラクター性をあわせ持ちながら
 成長過程で刷新させられてきた自己と社会の関係性を改めて見つめさせる現代的な作品として
 私たちの前に起ち現れるのである。

                                       コーディネート 白濱雅也(美術作家)






川上和歌子(かわかみわかこ)

<略歴>

1969 大阪府生まれ
1992 武蔵野美術大学短期大学部専攻科美術専攻修了


<個展>
1995 「YELLOW ROOM」(ギャラリイK/東京)


1997 「真っ赤な小箱」(ギャラリイK/東京)
    「きいろいまるい午後」(ギャラリーアートスペース/東京)
1998 「おでかけ」(推薦作家展「それぞれの他者」ギャラリイK/東京)
1999 「BABY MILK SHAKE」(ギャラリー山口・藍画廊・ギャラリイK/東京)
2000 「jam-aid」(ギャラリーアート倉庫/東京)
2004 「輪」(遊工房アートスペース/東京)
2005 「おやすみマウンテン」(西村智弘シリーズ企画・ギャラリーMAKI/東京)
2006 「わかこ離宮」(竹下都シリーズ企画・表参道画廊/東京)

<グループ展>
1998 フィリップモリスアートアワード・最終審査展(東京国際フォーラム/東京)
1999 岡本太郎記念現代芸術大賞入選作品展(国立オリンピック記念青少年総合センター/東京)
2000 Morphe2000「亜細亜遺伝子」/青山界隈(アニヴェルセル表参道/東京)
2001 「亜細亜散歩 -CUTE-」(水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城)
2002 「カフェ・イン・水戸」(水戸芸術館界隈・常陽銀行本店ショウウインドウ/茨城)
    「アートスコープ−ワタシの内側/アナタの外側」(杉並会館ギャラリー/東京)
2003 「トロールの森/ユニークな造形たち」(都立善福寺公園/東京)
2004 「ARTSCOPE」(SELASAR SUNARYO art space/インドネシア)
2005 「まちがミュージアム!」(富士吉田市下吉田地区/山梨)
2006 「THE LIBRARY」(足利市立美術館/栃木、多摩美術大学美術館/東京)
    「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」かかしの嫁入りプロジェクト(十日町市松代町/新潟)
    「アーティストたちの年賀状」(Galerija SKC/セルビア・モンテネグロ共和国、ベオグラード)
2007 「新春 特注芸術ダルマ展」(深川いっぷく/東京)
2008 「MARKET TRACE 2008」(ART TRACE Gallery/東京)






メタモルコ

ミヤタケイコ (みやたけいこ)

日常になにげなくある物や事柄を切り取りMIXしコラージュしていく。そうするとなぜか非日常的なフォルムが現れてくる。制作するという行為はもしかして自分という名の他人探しじゃないかなと最近思う。そして旅は続くのであった…。 (ミヤタケイコ)

<略歴>
東京生まれ。短大で絵画を専攻後、ぬいぐるみデザイナーを経て1994年から本格的な創作活動を始める。動物や物をサンプリングしたようなカワコワイ(可愛くて怖い)奇妙なぬいぐるみ状の立体や、それらを使用した写真作品を発表。独自の世界を展開中。最近は美術館等でワークショップも多数行なっている。

<個展>
1998 「flower&dream」gallery artwad's 東京
1998 「high land」 galleyt.y.k-two 東京
    「silent pop violence」 97-98gallery ロンドン
    「say no good-bye」富士銀行street gallery 東京

    「in&out」マキイマサルファインアーツ 東京
    「dangerous pop」soso cafe札幌
    「power pop room」uplink gallery 東京
2007  「クロイ森ノナカ」にじ画廊 東京 「ウサ星人とフシギドーブツのmotオモロ旅」東京都現代美術館 東京


<グループ展>
1996 「tokyo pop」平塚市美術館 神奈川 
    「museum city tenjin1996」 福岡
1999 「a muse land 2000」北海道近代美術館 北海道
2002 「寿限無展」 小山登美夫gallery 東京
    「掌8」 レントゲンヴェルケ 東京
    「a★muse★land2003」北海道立近代美術館 北海道
    「わたしのお宝交換プロジェクト展」すみだリバーサイドホールギャラリー
    「動物、アートとなる」群馬県立館林美術館/群馬
    「108」ise caltural foundation(イセ文化基金ギャラリー)N.Y.
2004 「子どもワークショップ展」練馬区立美術館 東京
2005 「aランチ」axis gallery annex 東京
2006 「多層系表現展」art by xerox 東京 
    「otakulture」bus gallely melbourne オーストラリア
    「越後妻有アートトリエンナーレ2006」新潟
    「京橋メロン堂」art space kimura ask? 東京
2007  「colours of ehime」愛媛県美術館 愛媛



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