マキイマサルファインアーツ企画展よォーこそ!Vol.5
「ホルモン」しえなたばさ 「未来指向」寺元博昭 写真展
キュレーター 須田一政
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2009年4月16日(金)〜4月27日(火)
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写真家・須田一政が主宰する写真ワークショップ 須田一政塾は、今年で活動10周年。
今展では、その活動を記念し、また新たな一歩として、須田がキュレーターとなり、新人作家2名を紹介します。ひとりは、携帯のカメラにより、生の凝縮された一瞬を表現するしえなたばさ、いまひとりは、車を撮影し、舞台の書割のように向こう側がない独自の世界を見せる寺元博昭です。
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「ホルモン」しえなたばさ 「未来指向」寺元博昭 に寄せて
「写真」において、本来個人が体得すべきだった撮影技術は、機械の進化とともに重要性を失いつつある。初心者が作品を創作するには一番安易な表現手段だと考える人も多いのではないだろうか。しかし、それゆえ淘汰されるのが感性という曲者である。曲者は例えプロといえども容赦がない。完成度の衣を身に纏っても綻(ほころ)びは隠せない。誰もが持ち合わせているからこその地平の広さは、写真表現の道をより険しくさせるのである。
今回の写真展は、現在、私を唸らせる2名の新人によるものだ。
しえなたばさは、凝縮された妄想のような世界を垣間見せる。写真は実体があってこその表現手段だが、彼女の作品を見ているとその実体すら疑わしくなる。身の回りの光景をこれほど自己の範疇に引き入れてしまう念力は独自の才能と言ってもいいだろう。
寺元博昭の作品は、計算しつくされたかのような硬質さを持っているかと思えば、見事にはぐらかされる。遠近感がなく、そのものだけが顕わで向こう側がない。シンプルすぎる視線の怖さが見るものを圧倒する。
彼らは最終的な自己表現を視覚に依託した。見続けることの魔力を見出した彼らの第一歩を心から応援したい。
須田一政(写真家、今展キュレーター)
須田一政 Issei Suda
1940年 東京生まれ。1962年 東京綜合写真専門学校卒業。
1967-70年 演劇実験室 天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマンを務めた後フリーとなる。1976年「風姿花伝」により日本写真協会新人賞受賞。1983年日本写真協会年度賞、1985年第1回東川賞国内作家賞、1997年「人間の記憶」により第16回土門拳賞を受賞。大阪芸術大学写真学科教授。2001年よりワークショップ須田一政塾を開講し、現在にいたる。
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しえなたばさ
SHIENATABASA

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「それは、突然やってきた
あまりに唐突なことだったので
私は身動きひとつ出来なかった
それは、私の中で徐々に増幅し、侵食し、すべての血流の末端に至るまで淘汰していった
爆発する
息ができない
私の頭は真っ白になる」
兵庫県西宮市生まれ
2008年8月 須田塾大阪に参加
2009年3月 須田塾合同展「べんべん」(海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
2009年8月 個展「ケ・イ・タ・イ」(心斎橋PhotoGallery壱燈舎)
2009年10月 個展「ケ・イ・タ・イ」(Cafe yuddy/神戸岡本)
2009年10月 須田塾合同展「九官鳥の夢」(海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
2010年3月 須田塾合同展「水琴窟」(ギャラリーLa vie/盛岡)
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「ホルモン」より
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寺元博昭
Hiroaki TERAMOTO

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「写真といえば過去を撮るものだけど、私は未来を写真に撮りたい。
過去を気にしないということは、自分を気にしないということである。
私にとってカメラを手にすることは、自分について考えるのを、手間暇掛けて、ついうっかりすることである。」
1970年 兵庫県西宮市生まれ
1989年 甲南大学文化会写真部 入部
2004年 須田塾大阪に参加
2005年 須田塾大阪 第四期修了展 「カ・ク・レ・ガ」(NADAR/OSAKA)
2006年 グループ展「裸犬(ヌーケン)」(Roonee 247 photography/東京)
個展 「空間の密度」 (Roonee 247 photography/東京)
須田塾東西交流展 「千々の瞬き」 (海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
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「未来指向」より
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| 「よォーこそ!」は、マキイマサルファインアーツのシリーズ企画展です。毎回異なるゲストキュレーターの方に作家を紹介していただき、新しい風や再発見の驚きを、ギャラリーと現代美術界に吹き入れていただく事を目的としています。 |
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