Naoyoshi HIKOSAKA Solo Exhibition
“HISTORY LESSONS/The Imaginary Museum of the Imperial Palace”

2010年9月3日(金)〜9月14日(火)

Press Release
『空想皇居美術館』(朝日新聞出版)の出版に関連して、彦坂尚嘉の個展「HISTORY LESSONS/皇居美術館」、および3つのシンポジウムを行ないます。
混迷する政治、袋小路的状況下、彦坂尚嘉という1人のアーティストが、芸術による、
日本社会の組み替えを提唱します。現在の活動の立ち居地の根拠を示す重要な作品、「HISTORY LESSONS」(2001年作)も展示されます。

We announce the opening of the solo exhibition titled“HISTORY LESSONS/The Imaginary Museum of the Imperial Palace” by Naoyoshi Hikosaka. At the same time,three symposiums will be held in  conjunction with the publication of the book, “The Imaginary Museum of the Imperial Palace” by Asahi Shimbun Publication, Inc.
Under today's chaotic politics and at the end of a blind alley, one artist, Naoyoshi Hikosaka, advocates his opinion on Japanese social recombination through the power of art.
His important work “HISTORY LESSONS” (2001) which shows  the origin of the stance of his activity today will be also exhibited.

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日本経済はJAL が急降下で墜落するように失墜をつづけ、年間3万人を超える自殺者を生み続けて混迷をつづける日本社会、そして迷走と分裂をつづける日本の政治権力!!

日本社会が《崩壊》に向う、こうした袋小路を打破するために、根本的な日本社会の組み替えが必要ではないでしょうか。

そこで、彦坂尚嘉というたった1人のアーティストが、『芸術憲法』の制定を求めて、アートとしての改憲運動を始めたのです。それは馬鹿馬鹿しい漫画なのでしょうか。
いや、アートなのです。アートとしての改憲運動です。アーティストが、『平和憲法』から
『芸術憲法』への改憲を求めたとして、それが悪かろうはずがありません。

                                                  彦坂尚嘉


会期中には、以下の3つのシンポジウムが開催されます。

シンポジウム1 『芸術憲法』の起草とアートから始まる改憲運動
ゲスト:西部邁、秋山祐徳太子
日程:9月3日(金)19:00〜20:45

シンポジウム2 世界の新しい美術館と皇居美術館
ゲスト:暮沢剛巳、五十嵐太郎
日時::9月5日(日)14:00〜16:00

シンポジウム3 心の中のタブー/同性愛心中・皇居空間・憲法改正
ゲスト:大木裕之、新堀学
日時:9月10日(金)19:00〜20:45

会場:マキイマサルファインアーツ2F
入場料:一般 800円、学生 500円

要予約
画廊(メール、電話03-3865-2211)まで



左:『空想・皇居美術館』 右:皇居美術館模型彫刻
『空想・皇居美術館』(朝日新聞出版刊)


"皇居美術館模型彫刻"(琴平公民開館)
撮影:高嶋清俊)




「HISTORY LESSONS」について

HISTORY LESSONS という作品は、ニューヨーク在住の美術史家・富井玲子氏の企画でつくられました。
しかも、9.11アメリカ同時多発テロ事件直後の緊張したアメリカの国内状況の中、2001年12月から1月にかけてニューヨークのホワイトボックスというオールタナティブ・ギャラリーで発表されたのです。
彦坂尚嘉の1946年の出生と昭和天皇の交差を描写した英文だけの作品で、ライトボックス状の概念芸術の作品でありました。
私的で硬質なコンセプチュアルな作品ですが、今日の『芸術憲法』の制定を求めてたった一人の改憲運動、そして天皇制を情報天皇制へと改変する必要性を主張するという、彦坂尚嘉のトリックスター的なアーティストの立ち位置の根拠を示す源流的な作品と言えます。

作品が英文のため、今回は富井玲子の日本語訳が同時展示されます。現代アートの風潮からは無視される孤絶した政治的作品ではありますので、これを二階会場で展示するとともに、一階では皇居美術館の建築模型彫刻と、日本美術の《超一流》の名品に落書きをした《規制されたオートマティズム》作品を同時展示致します。

HISTORY LESSONS



彦坂 尚嘉 Naoyoshi HIKOSAKA


【経歴】
彦坂尚嘉は1946(昭和21)年東京都世田谷区に生まれ育ちます。
日展常務理事日本芸術院会員画家である清原啓一氏に師事して油彩画を小学校一年生から高校修了まで学びます。1967年多摩美術大学絵画科油彩入学して前衛美術家の草分けである斉藤義重に影響を受けます。さらにニューヨーク在住の前衛音楽家刀根康尚に師事してジョン・ケージの前衛音楽理論を学び、1982〜83年には文化庁在外研修員としてペンシルバニア大学大学院グラデュエート・スクール・オブ・ファインアーツへ留学し、前衛画家中里の指導でアメリカ美術史を学びました。
現在は鎌倉に住み、藤沢市六会の2棟のアトリエを拠点に制作活動を行っています。

彦坂尚嘉は、日本の現代美術史の中では、戦後前衛美術家の最後の位置を占めています。2008年、ロスアンジェルスのゲッティ・インスティテュートで開催された"Art, Anti-Art, Non-Art: Experimentations in the Public Sphere in Postwar Japan, 1950-1970,"( 芸術・反芸術・非芸術/ 戦後日本の前衛美術、1950〜1970年) という回顧展では、彦坂尚嘉が前衛作家の最後に取りあげられています。そしてまた国内の美術史の中では、「もの派」を痛烈に批判したアーティストとして知られ、《もの派の外部》を形成した「ポストもの派」の最先頭作家でありました。そういう意味では戦後モダニズムアートと、1975 年以降のポスト・モダンアートの両方にまたがった作家と言えます。




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